熊本県・天草と長崎県・島原の旅②
こんにちは🎵昨日の続きです。
引き続き、熊本県天草の見どころをご紹介します。
この日の午前に訪れたのは、崎津集落です。
ここ、天草地方の崎津集落は、2018年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成要素のひとつとして世界遺産に登録されています。
現在も300世帯以上の信徒が生活しています。港にある漁村のため、漁村特有の信仰形態を育んだ集落だともいわれています。
崎津集落を訪れる人向けのビジターセンターのある駐車場を出発して10分ほど歩き・・・、明治時代に4軒あった漁師網元の中で、唯一現存している家屋「旧網元宅」を通り、そして崎津諏訪神社を通ると、ようやく崎津教会が見えてきました。
集落内に位置する崎津教会は、2018年に世界遺産登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成要素のひとつ。
長崎の建築家・鉄川与助により1934年に建てられたゴシック様式の教会です。
内部は国内でも数少ない畳敷きであることから「畳の教会」とも呼ばれています。教会は途中から資金不足のため木造建築となっており、正に西洋のキリスト教文化と和が混ざり合った建築様式でした。
「日本建築の父」と呼ばれる鉄川与助さんの建築は、同じく世界遺産登録されている長崎県・五島列島の教会群でも多く見たことがありますが、こんな珍しい教会は初めてです。
お昼は、崎津教会から歩いて3分ほどのお寿司屋さん『海月(くらげ)』にて、いただきました。
崎津集落を出発し、午後はロザリオ館と大江教会へ。
隠れキリシタンの存在が露わとなった「天草くずれ」について、信仰を唱えた「隠れ部屋」や、
仏式で行われた葬儀の際に仏僧のお経に合わせてひっそりと隠れ言葉を唱えながらお経を壺の中に閉じ込めて死者を送り出す役割を果たした「経消しの壺」、
聖母子像に見立てられた「マリア観音」など、、、、見ごたえのある展示が多くあり、けっこう面白かったのでおススメです。30分くらいあれば、十分にみられると思います。
続いて、大江教会へ。
1933年、天草への伝道に生涯を捧げたフランス人宣教師ガルニエ神父が地元信者と協力して建立した教会の敷地内には、ガルニエ神父の像やルルドの聖母マリア像があり、今でも天草キリシタンのシンボル的な存在となっています。
今日は、ここまでです。
天草地方には教会だけではなく隠れキリシタンや島原・天草一揆について詳しく学ぶことのできる資料館や展示館が多く残されていて、とくに事前知識などなくても楽しく学習することができます。
次は、いよいよ海を渡って長崎県・島原についてご紹介します。😄