倉敷から瀬戸内の島々へ、現代アート尽くしの旅④
こんばんは!
かなりご無沙汰してしまいましたが…、先月訪れた、瀬戸内海に浮かぶ島、直島・豊島・犬島を巡る4日間の旅の最後のレポートです。
この日は、朝、ベネッセハウスを出発して、高速船にて犬島へと向かいました。
天気が良かったので、パーク棟の周りや作品を見学。
1階にある、ラウンジコーナー。宿泊者はこちらで、無料のドリンクサービスがあります。ゆったりしていて良い空間でした。
パーク棟の1階は杉本博司氏の作品がいくつか展示されています。全体的に照明は暗く落とされて、ひっそりとした空間でした。これは9.11で知られるアメリカの国際貿易センター。
家プロジェクトのひとつ、護王神社の模型がありました。
硝子の茶室。個人的には、ここが1番好きでした!光が差し込むとさらに良い雰囲気。
朝食会場でもあるテラスレストランへと向かう道も、アート作品が所々に展示されています。
この日の朝食。昨日とは少しメニューが異なり、朝から栄養満点、美味しくいただきました。
この日やってきた犬島は、直島の宮浦港から高速船で1時間ほどで到着。
港に着いた隣にある黒い建物(ビジターセンター)で手続きをして、海沿いの道を歩くこと5分ほどで「犬島精錬所美術館」に到着です。
こちらはかつて存在した銅の精錬所。最盛期は2000人を超える従業員がいましたが、銅価格の暴落などにより1919年には操業を停止、1925年に廃止となりました。
廃止となった後、長らく放置されていた精錬所に目を付け、アート作品として再生させたのが、美術作家の柳幸典です。
「在るものを活かし、ないものを創る」というコンセプトのもとつくられ、既存の煙突やカラミ煉瓦、太陽や地中熱などの自然エネルギーを利用した、環境に負荷を与えない三分一博志の建築と、日本の近代化に警鐘を鳴らし、切腹自殺をしたことでも知られる三島由紀夫をモチーフとした作品です。まさに、「遺産、建築、アート、環境」による循環型社会を意識したプロジェクトです。
銅の精錬に伴い廃棄物として産出するカラミ煉瓦。
広々としていて、足場もそんなに良くなく、上がったり下りたりします。
廃墟となった後は、島の子供たちの遊び場となったそうです。
外の見学をした後は、いよいよ美術館内へ・・・。
写真撮影禁止だったため、写真はありませんが、鏡の角度による錯覚を利用した長い廊下に、実際に三島由紀夫の核となる書斎におかれていた家具を用いた作品など。個人的に、今回訪れた3つの島の美術館の中で最も、心に刺さるものが多い場所でした。
続いて、犬島の家プロジェクトへ・・・。
犬島は人口40人ほどの小さな町で、町おこしの一環として民家の中に家プロジェクト作品が点在しています。
直島のそれとは異なり、「日常に広がる風景や先品の向こうに広がる自然を感じられるように」との願いを込めて始まりました。まず、F邸(「Biota」と呼ばれる動植物の細胞分裂を模した作品)をご覧いただきました。この作品は、作家さんの手によって現在も進化し続ける作品ですので、次回犬島を訪れた際には違った形をご覧いただけるかもしれません。
A邸(『Yellow Flower Dream』、「周囲のコミュニティや自然が融合された彫刻である」という印象を起点とした、放射状に開かれた円形の作品)
直島とはまた違った雰囲気の作品が中心でした。
その後はあっという間に犬島から岡山県の宝伝港へと戻り、岡山駅へ・・・。
昼食には、駅の1階にあったうどん屋『讃岐の男うどん』さんにて、明太子ぶっかけうどんをいただきました!!
コシがしっかりとしていて、噛み応え抜群で、、、史上最高に美味しいうどんでした。感動しかない、また食べたい~~!
その後は新幹線にて東京へと帰りました。
次回は広島編へと続きます🎵